レベルについて
「
RAID
ユーティリティ」では、次の
RAID
レベルに基づく
RAID
セットを設定できます:
拡張
JBOD
Â
RAID 0
(ストライピング)
Â
RAID 1
(ミラーリング)
Â
RAID 0+1
(ストライプ化されたペアのミラーリング)
Â
RAID 5
(分散パリティ付きのストライピング)
Â
拡張
JBOD
拡張
JBOD
では、単一ドライブを使って
RAID
セットを作成できます。作成した
RAID
セットでは、ほ
かの
RAID
レベルのようなパフォーマンスやデータ保護は得られませんが、
RAID
カードが提供するデー
タのキャッシュやバッテリーのバックアップを利用できます。また、拡張
JBOD
セットは、ほかの
RAID
セッ
トに移行したり、
Mac Pro
または
Xserve RAID
カードが取り付けられた別のコンピュータに移動した
りできます。
RAID 0
RAID 0
では、パフォーマンスが向上しますが、データは保護されません。ストライピングと呼ばれる
処理によって、データのブロックが
RAID
セット内の各ドライブに分散されます。これにより、ファイル
の内容の読み書きがセット内の各ドライブに対して並列して行われるため、パフォーマンスが向上しま
す。また、
RAID 0
では、ディスク領域を最大限に利用できます。すべてのドライブ内のほぼすべての
領域をユーザデータに使用できます。
RAID 0
セットは、
2
∼
4
台のドライブを使って作成できます。
16
RAID
ユーティリティユーザーズガイド
RAID 1
RAID 1
では、ドライブに障害が起きた場合でもデータが保護され、読み出しのパフォーマンスが多少
上がります。ミラーリングと呼ばれる処理によって、セット内の
2
台のドライブの中で一方のドライブの
内容がもう一方のドライブに複製されるため、データが保護されます。この複製のため、
RAID 1
セッ
トに基づくボリュームで使用できる領域は、セット内のドライブで使用可能な合計領域の半分以下にな
ります。
RAID 1
セットは、
2
台または
4
台のドライブを使って作成できます。
RAID 0+1
RAID 0+1
は、ストライプ化されたドライブのペアをミラーリングすることによって、
RAID 0
のパフォー
マンスと
RAID 1
のデータ保護の両方を提供します。ミラーリングによってすべてのデータが複製され
るので、ディスク領域の利用効率は
RAID 5
よりも低くなります。使用できる領域は、セット内のドライ
ブで使用可能な合計領域の半分になります。
RAID 0+1
セットを作成するには、
4
台のドライブが必要
です。
RAID 5
RAID 5
は、
RAID 0
のパフォーマンスと
RAID 1
のデータ保護を調和させる方式です。ストライピン
グによってセット内のドライブにデータを分散させることで、パフォーマンスを向上します。また、パリ
ティ情報をドライブに分散することで、データを保護します。いずれか
1
台のドライブに障害が起きても、
データを復元できます。
RAID 5
では、
RAID 1
よりも多くの領域を使用できます。
RAID 5
でパリティ
情報を格納するために必要になるディスク領域は、ドライブ
1
台分の領域だけです。
RAID 5
セットは、
3
台または
4
台のドライブを使って作成できます。
非
RAID
の
JBOD