バッテリーの状況について
停電時には、
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カードのバッテリーが供給する電力を使って、カードの書き込みキャッシュ内のデー
タが保存されます。バッテリーの状況は、「
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ユーティリティ」に表示される
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カードの概要
情報に示されます。バッテリーの状況が変化する最も一般的な原因は、調整および充電です。
バッテリーの調整
バッテリーが最大限充電されるようにするため、
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カードのバッテリーは定期的に調整されます(完
全に放電してから再充電されます)。調整は、
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カードを取り付けた後で最初にコンピュータを起
動したときに実行され、その後は
3
カ月に
1
回実行されます。(
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カードが取り付けられているコ
ンピュータを購入した場合、初回の調整サイクルはすでに完了しています。)調整には、長い場合で
12
時間かかることがあります。バッテリーの充電が完了するまで、
「
RAID
ユーティリティ」は黄色のバッ
テリー警告を表示し、書き込みキャッシュが無効になっていることを報告します。これは正常な動作で
あり、バッテリーの調整中に
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ボリュームの設定と使用を続けることができます。バッテリーの充
電が完了するとすぐに、警告インジケータが正常な状態に戻り、キャッシュが再び有効になります。
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ユーティリティユーザーズガイド
5
重要:
調整中は、コンピュータを再起動したり、システムを終了したりしないでください。このような
操作を行うと、充電サイクルが中断されて、書き込みキャッシュの使用が延期されることになります。
充電サイクルが繰り返し中断されると、バッテリーが完全に充電されたことを示す情報を送受信できな
くなる場合があります。
黄色のステータスは、書き込み
キャッシュがバッテリー調整中
で無効になっていることを警告
しています
調整中にキャッシュを強制的に
有効にするときにクリックしま
す(電源障害が起きるとデータ
が失われる危険があります)
調整の開始と終了がログに
記録されます
バッテリーの充電
通常の操作を行う場合、バッテリーは完全に充電されたままです。一方、停電時、コンピュータに電
源が入っていないとき、および新しいコンピュータに
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カードが取り付けられた状態で出荷されて
いるときには、バッテリーは放電されます。キャッシュのバックアップを約
72
時間維持できるほどバッ
テリーが十分に充電されていない場合、書き込みキャッシュは無効になり、バッテリーが再充電される
まで「
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ユーティリティ」に警告状態が表示されます。
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